ビデオオンデマンドサービス(VOD)は、いつでもどこでも観られる便利さから、急速に普及し、今ではたくさんの人が利用しているサービスです。
この記事では、そんなVODのなかでも、コンテンツ数の数・知名度などでトップに位置する二つの動画配信サービス、NetflixとHuluを比較します。
なぜこの二つのサービスが圧倒的に支持されているのか。また、二つのサービスのうちより便利でお得なのはどちらなのか。コンテンツ数・料金プラン・使いやすさ・オリジナル要素・その他サービスの5つの項目に分け、NetflixとHuluのサービスの細かな違いを見ていきましょう。
目次
NetflixとHuluのコンテンツ数を比較
まずはじめに、VODサービスのメインである動画コンテンツの配信数について比較したいと思います(ちなみに、日本向けサービスに限定した配信数を基準に比較していきます。海外配信を含めた全体の総数は比較対象としていないので、あらかじめご留意ください)。
ドラマや映画、アニメを通した全体の配信数については、実はNetflixが情報を明らかにしておらず、非公開となっているのが現状です。
対してHuluは約50,000本と発表済。これらのことから、配信総数自体どちらが多いか単純比較はできないですが、事情通からは、Huluの方が多いのではないかという声が寄せられています。
その情報の根拠として、Netflix もHuluも同じアメリカ発のVODなのですが、 Netflixは現状アメリカ色が強く、Huluより日本のアニメ、ならびに日本の国内ドラマの総数が劣るという結果が出ているようです。
しかし、Netflixは2017年の段階で日本向けアニメの配信と、Netflix自社制作のアニメ配信の計画を進めていると発表されています。さらに、ハリウッドの大物俳優をキャスティングしたオリジナルコンテンツについても順調に計画を進めており、今後配信数がどう増えていくか見ものとなっています。
いずれにせよ、配信数はNetflix 、Huluとも一進一退の攻防を見せており、今後の展開から目が離せません。
NetflixとHuluの料金プランを比較
次に、NetflixとHuluの料金プランを比較していきましょう。
両者とも年間プランは設定されておらず、基本的に月額プランとなっていますが、Huluは1,026円と固定なのに対し、Netflixは画質に対応して650円、950円、1,450円と三つのプランがあります。650円ならSD 480Pベーシック、950円ならHD 720P スタンダード、1,450円なら4K2160Pプレミアムに対応という内容になっています。
Huluも480Pや720Pのハイビジョン配信されている動画もあるようですが、画質に強いこだわりがある人は、Netflixの料金プランをグレードアップさせる方が無難といえるでしょう。
Netflixの場合は、画質だけでなく、同時ストリーミング(一つの契約で別デバイスでも視聴可能な数)にも注目したいところ。Netflixは650円で1ストリーミング、950円で2ストリーミング、1,450円で4ストリーミングが可能です。
単身世帯にはあまり恩恵がなさそうですが、夫婦や家族世帯で一つのVODに契約する場合なら、Netflixの950円以上のプランにするのがかなりお得といえます。
さらに、もうワンランク上の1,450円プランなら、4Kに対応しているため、大画面でより臨場感のある映像を観ることが出来ます。休日にワイワイ家族と並んで映画を観たいというご家庭なら、ぜひともNetflixを利用して活用したいところです。
NetflixとHuluの使いやすさを比較
次に、NetflixとHuluの使いやすさに注目してみたいと思います。
まずは視聴可能デバイスについて。つい最近まで、VODのなかでもっとも対応デバイスが多いのはHuluでしたが、Netflixがゲーム機に対応可能になったことで追随するようになりました。視聴可能デバイスは、NetflixとHuluともほぼ同じで、スマートフォン・iPhone、PC、PS4やXBOX、WiiUなど各種ゲーム機、FireTVといった各種メディアプレーヤーとなっています。
さらに、NetflixはパナソニックやTOSHIBAのテレビリモコンにも対応ボタンがあるなど、さらに利便性を高めています。
スマホアプリ版の操作性でいうと、数年前までのHuluはとても使いづらい印象でした。しかし、アップデートが繰り返されて、今ではかなり使いやすくなっています。
Netflixもユーザーからの不満はないよう。現在のNetflixとHuluは両者とも、一時停止といった早送りといった一般的なビデオ視聴の機能はもちろん完備。さらに、OPやスタッフロールがサムネイルで表示されるため、シークバーでこれらを飛ばすのも簡単で、とても便利な操作性となっています。
さらに、Netflixにおいては、コンテンツ評価ボタンという機能があり、自分が高評価をつけたコンテンツが記憶され、似た傾向のコンテンツが検索のトップに出てきやすいようになっています。
このように、使いやすさについては、両者とも年々サービスを拡充しており、どんどんユーザーに便利なものとなっています。NetflixとHuluの使いやすさの差は、現在ではほとんどないと思っていいでしょう。
NetflixとHuluのオリジナル要素を比較
次に、NetflixとHuluのオリジナル要素の比較について比較したいと思います。
両者とも非常に便利、かつ大手二社ということもあって、サービス面においてはほとんど差がありません。しかし、コンテンツに、かなり独自要素が反映されています。
共にアメリカ発のVODであるNetflixとHuluですが、実は日本版は、日本のテレビ局が大きく関わっているのをご存知でしょうか?
Netflixはフジテレビ、Huluは日本テレビが契約しています。そのため、それぞれ各テレビ局の人気番組のアーカイブ配信、またはリアルタイム配信をしているのが特徴となっています。
Netflixでは「人志松本のすべらない話」といった人気のキラーコンテンツを配信。一方、Huluでは、「笑点」や「ZIP!」といった日本テレビの人気コンテンツをいつでも観ることが出来ます。
また、オリジナルコンテンツに関しては、Netflixがかなり攻勢を見せています。
それは、あの人気番組「フルハウス」の続編「フラーハウス」を制作・配信するなど、伝説的な人気番組の続きを配信していることからも表れています。
さらに、デヴィッド・フィンチャー監督の連続ドラマやレオナルド・ディカプリオ総指揮のドキュメンタリーといったコンテンツを配信するなど、超有名俳優・監督を起用した大型オリジナルコンテンツを配信しています。それらの作品群がアカデミー賞やゴールデンアカデミー賞にノミネートされるなど、映画界を揺るがす動きを見せていることも見逃せません。
以上のことから、オリジナルコンテンツ配信に関しては、かなりNetflixが強力な動きを見せています。このままNetflixが一強態勢を続けていくのか、それともHulu含めた他VODが力を入れてさらに盛り上げていくのか。今後に期待です。
NetflixとHuluのその他サービスを比較
最後に、NetflixとHuluのその他のサービスについて比較したいと思います。
まず、支払い方法に注目してみましょう。NetflixとHuluは、一般的なクレジットカード・デビットカード、携帯決済、iTunesのみならず、双方とも破格の支払い方法の多さを誇っており、さすがVODのなかでもトップクラスです。
しかし、NetflixがGooglepay、そしてソフトバンク携帯でも支払い対応しているため、ここでもNetflixにわずかではありますが軍配があがります。
さらに、VODの無料体験期間にも注目しましょう。
各VODの体験期間は、おおよそひと月ですが、Huluは無料期間が二週間とやや短いことに注意しましょう。Netflixは標準的な30日間で、より長く無料期間を楽しみたいという人は、Netflixの利用を検討するのも良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。二大VOD、NetflixとHuluを項目別に分けて比較してみました。
こうして比較してみると、現状、日本向けとしてサービスが多いのがHulu、アメリカ寄りながら大きな発展を見せるNetflixということになるでしょう。
いずれにしろ、巨大資本から生み出されるサービスは量・質とも圧巻の一言で、他の日本発VODの追随を許しません。今後、この二つのサービスがどのような発展を遂げるのか、ユーザーにとっては非常に楽しみの一言に尽きます。
この記事が、VODを契約する皆さんのお役に立てれば幸いです。
Hulu
料金:1,026円
作品数:50,000本以上
無料期間:2週間