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悪魔の手毬唄の評価(感想・レビュー・口コミ※ネタバレ有)

悪魔の手毬唄のあらすじ

周囲を村に囲まれ、外界から孤立した“鬼首(おにこべ)村”という集落があった。
古いしきたりにとらわれた、岡山県にある村だ。
旧幕時代には多々良という庄屋筋の家が圧倒的な勢力を持ち、村を牛耳っていた。
しかし、多々良は放菴の時代になり落ちぶれ、財産や土地を手放さざるを得なくなってしまった。
そして、新たに突出してきたのが由良家と仁礼家だった。
昭和六年、秋。鬼首村に恩田幾三という鼻の下にちょびヒゲを生やした男が現れた。
恩田はモール作りを農家の副業に持ち込んだが、モールとはクリスマスの時などに飾るキラキラしたもののことだ。
輸出するためだったが、満州事変が始まった頃であったため、不景気であり、由良家の当主が恩田の案に飛びついた。
しかし、恩田は詐欺師だったのだ。
モール作りに手を出してしまった由良家は、このことがきっかけで没落していった。
そして、事件が起こる。
顔を囲炉裏で焼かれた死体が発見されるのだ。
顔が焼かれており判別が難しいものの、衣服から被害者と思われる人物が浮かび上がる。

監督:市川崑
制作年:1977年
制作国:日本

悪魔の手毬唄の評価(感想・レビュー・口コミ)

金田一耕助シリーズといえば、八つ墓村が代表作ですが、悪魔の手毬唄も日本映画なので見やすいサスペンスだと思います。主演に石坂浩二さん、仁科明子さんというインテリを迎えてストイックに表現されています。
個人的には、自分の婚約者が異母兄弟ということはよくある話です。いとこ同士の結婚は血が濃い子供が生まれるので、禁止されているという話です。
今では恋愛を貫こうとする人もいるのだし、殺してしまう事情でもないと思いますが、人間の心というのは身勝手なもので、理性が効くほどに強くもないという人間らしさを感じました。人の心には良心もあり、悪魔の心も存分にあるということです。多くの人間はその悪魔の部分に負けてしまう。世の中の理不尽に対して、負けるということは心に負けて罪を犯してしなうことです。でも、昔の日本映画もどうしてこうドロドロした感情の人間模様なのでしょうね。いまほど割り切り感がないのは、人情味を大切にしてきた日本文化だからでしょうか。
(28歳・女性)

悪魔の手毬唄を見て思ったのはこれが同じ金田一シリーズの犬神家よりも雰囲気が良くて見応えがあった点です。
金田一シリーズでよく話題になるのは間違いなく犬神家ですが、私は犬神家よりも悪魔の手毬唄の方が雰囲気が良くて好きでした。

また今のミステリー映画では表現できないような豪華な俳優と女優がこの映画をさらに良くしているように思いました。
ただストーリー自体は今見るとそれほど面白いとは感じないと思います。

やはりミステリーとしてはもうこういう展開になるというのが分かってしまうというのがあって
どうなるか分からない物を今見たいと思って見る作品ではないです。

ですが、この作品に出ている俳優や女優は間違いなく素晴らしい演技をしているので
今見てもそのすごさが分かります。

なので私がこの悪魔の手毬唄という作品を見て好きだと思ったのはその不気味な雰囲気や
俳優陣の素晴らしい演技に大きな魅力を感じました。

なのでこの作品はストーリー以外を楽しむ作品だと思いました。
(28歳・男性)

この映画は、鬼首村では仁礼家と由良家という二つの家が対立していて、20年前に殺人事件が起きていました。
被害者の男性は顔が囲炉裏で焼かれていたが、犯人は分からなかった。
磯川警部は、謎を解明するため、友人である金田一耕助に調査を依頼しました。
調査をすすめ真相に迫る金田一だったが、次々と少女が殺される事件が発生し、金田一はこの連続殺人が村に伝わる手毬唄になぞらえている事に気が付いたのだったよいうあらすじでとってもいい映画だと思います。
この映画は、どんよりとした曇り空が印象的な重たい空は物寂しさを感じられます。
運命のいたずら、時代や愛に翻弄された者、裏切られた者、欲望のはけ口にされた者などの様々な人間ドラマが入り乱れて深みのある作品に仕上がっています。
推理ミステリーにも関わらす、物語がとってもいい映画で何度飲みたくなると思います。
磯川警部のベテラン刑事のすごみのある顔と金田一のとぼけたやり取りがとっても良く和ませてくれます。
また、磯川警部の思いを寄せる被害者の妻リカの前で優しい表情と懐が深い演技は素晴らしいと思います。
金田一耕助というキャラクターも人間臭いと思います。
この人の雰囲気と上品な言葉使い、トリックに気付いた瞬間の表情、基本的な人見知りな人物です。
刑事の様に熱くなったりしない、警察の様に犯人を探し出すだけでなく事件にかかわった人間の深い心理まで覗き込み何故事件が起こったかを冷静に調べていきます。
なんか、市川作品に出てくる金田一耕助は、どこか感じがよくって惹かれます。
とってもいい映画ですので、是非見てもらってください。
(42歳・女性)

放庵が金田一に手紙の代筆をお願いする場面は、おかしくて笑ってしまいました。手紙を送る相手は自身の妻なので、他の人が代筆すればすぐに分かってしまうからです。しかも、何故か律儀に依頼を聞き入れ手紙を書く金田一でした。上司に嫌な仕事を任された場面といった雰囲気があったので、面白かったです。

正体不明な恩田という人物が、実は源次郎だったと発覚するまでの流れが気に入っています。この当時は科学技術が未発達で、事件を調査する方法は写真判定か誰かに話を聞くのが限度でした。それにも関わらず金田一は2人の共通点を探し出してしまいます。事件の真相を追求する熱意は見ていて素晴らしいと思いました。

最後の方で金田一は磯川に対し、リカが好きだったのかと聞きます。この時の磯川の返事は、駅に停車していた蒸気機関車の音でかき消されてしまいました。何を言ったのだろうと疑問に感じながら見ていると、総社という駅の看板が出てきたので上手い演出だなと褒めたくなりました。
(39歳・男性)

私は市川崑監督の金田一耕助シリーズが大好きで、全部観ています。私の中では、金田一耕助イコール石坂浩二なのです。
「悪魔の手毬唄」は、岸恵子や若山富三郎など出演者も豪華で、脚本も良くできています。
映画の内容は、横溝正史原作の作品なのでミステリー色が強いのですが、映像がとても美しくドロドロしているのに品があります。
市川崑監督の金田一耕助シリーズは、怖いけど所々にユーモアがあるのがいいです。金田一耕助は石坂浩二のハマリ役で、シリーズのどの作品でも金田一耕助を魅力的に演じています。
この作品では、若山富三郎演じる磯川警部と立花捜査主任役の加藤武が、非常にいい味を出しています。
女性では何といっても岸恵子です。彼女の美しさには、心底ウットリとします。今でも美しい岸恵子ですが、この頃の岸恵子の美しさは言葉では言い表せないほどです。
演技は控えめですが、凛として本当に魅力的です。市川崑監督の金田一耕助シリーズは外れがないので、多くの人に観てもらいたいです。
(30歳・女性)

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