エイリアン3のあらすじ
西暦2155年。
リプリーを乗せた植民地海兵隊の宇宙船スラコ号に謎の事故が発生し、スコラ号から切り離された脱出艇は宇宙の流刑惑星フィオリーナ161に墜落する。
冷凍睡眠につく隊員たちを乗せて地球に帰還するはずだったスコラ号だったが、脱出ポット内にエイリアン・クイーンが卵を産んだことだったということに気づかないまま冷凍睡眠に入ってしまい、脱出艇に潜んでいたフェイスハガーによってポッドが故障。
それが、スコラ号で起きた謎の事故の原因だったのだ。
脱出艇に潜んでいたフェイスハガーによって生まれたエイリアンは活動し始め、スコラ号の搭乗員たちが次々とエイリアンの餌食になっていく中、リプリーはエイリアンを倒そうと立ち上がる。
エイリアンを誘き寄せようとするリプリーだったが、エイリアン動きが素早過ぎたため、搭乗員のひとりであるディロンがおとりとなる。
鉛を浴びせ、エイリアンを倒そうとするが、鉛を浴びても平気だった。
そこで、搭乗員のひとりであるモースが「スプリンクラーだ!」と叫ぶ。
温度変化を与えようという作戦だったが、スプリンクラーを浴びたエイリアンは破裂するのだった。
監督:デヴィッド・フィンチャー
制作年:1992年
制作国:アメリカ
エイリアン3の評価(感想・レビュー・口コミ)
リプリーが所長に対して、エイリアンと戦ってきた経験があることを説明する場面があります。所長は半信半疑といった感じでしたが、これは仕方がない面もあるような気がしました。その後、医務室に監禁されるリプリーでした。これは精神的におかしな人だと判断された結果かなと思います。分かりやすい流れだったので、少し笑ってしまいました。
クレメンスが過去の事を話し始める場面は勉強になりました。新人の段階で36時間連続勤務、寝不足状態で薬を扱ってミスをしたなど、現代社会に通じるように見えたからです。ただ、禁固7年で済んだと説明していたので、妥当な判決で安心しました。
この後の展開はややがっかりしました。良い人だったので最後まで生存させて欲しかったです。
リプリーが溶鉱炉に落ちたシーンが印象に残っています。恐らくですが、悲壮感が漂っていたので、母体と一緒に葬れると考えての行動なのだと思います。あと、落下している最中に、胸から出たエイリアンを抑えている場面も良かったです。これ以上被害を出してなるものか、というリプリーの悲壮な決意が私にも伝わってきたせいか、画面を見ていて涙がこぼれ落ちました。
(36歳・男性)
エイリアン3を見て良かったと感じたのはひとつです。それは前作までとは格段に違ったエイリアンの描写のすごさです。
この点以外ないです。2までは間違いなく傑作の域だったのですがそれでもエイリアンの描写は技術などの問題もあってそこまでリアルなものになって
ませんでした。
ですが、エイリアン3になってさらに技術が進歩して明らかにエイリアンの描写が明らかにすごくなったと感じました。
なのでエイリアン3を見て私が見て思ったのはエイリアンの圧倒的な存在感その1点に尽きます。
正直それ以外はこれと言ってエイリアン3を見て良いと思った点はなかったです。
確かにストーリーとしては1や2と比べるとあまり良い感じがしませんでした。
ですが、さすが続編だけあってエイリアンの魅せ方はさらに良くなっていると思いました。
なのでエイリアン3の見どころはストーリーよりもエイリアンのリアルな描写という点になります。
なのでストーリーに1や2と同等以上の物を求めない映画という感じです。
(24歳・女性)
「エイリアン3」は、デビッド・フィンチャーのメジャーデビュー作です。
エイリアンシリーズは、1作目も2作目も大ヒットしています。3作目も製作前から話題になっていましたが、脚本の段階からトラブル続きで、監督も交代しています。
デビッド・フィンチャーは3人目で、撮影に入ってからも大変苦労したと伝えられています。
撮影当初から波乱万丈だった「エイリアン3」ですが、問題作ながら面白かったです。
何といってもデビッド・フィンチャーが監督なので、一定の水準は保たれています。
私にとっては「エイリアン2」で大好きになったニュートのその後が衝撃的でした。
衝撃的といえば、エイリアンの足の速さも衝撃的でした。成体は宿主の特徴を持つのですが「エイリアン3」の場合、宿主が犬なので、走るのが速くて笑えます。
「エイリアン2」で頑張って生き残った人々が、「エイリアン3」では気の毒な結果になり残念です。
リプリーが乗った宇宙船は囚人が住む惑星に墜落したため、リプリーは丸坊主になるのですが、丸坊主のリプリーもなかなか魅力的です。
(45歳・男性)
エイリアン、エイリアン2に続く続編ということで、何となくストーリーの流れや雰囲気がイメージできてしまうのですが、それでも相変わらず視聴者を引き込む力に驚かされる映画でした。このシリーズの特筆すべき一つに、過去の作品を見ていなくても映画のストーリーに引き込まれる内容になっていることが凄いところです。続編は過去の作品と多少関連性があるのですが、基本的には作品ごとに完結しているため、シリーズの途中から映画を見た人でも楽しむことができます。今回のエイリアン3は前作同様、エイリアンが神出鬼没のごとく現れて人間を襲うという、視聴者がハラハラドキドキする、いわゆる心臓に悪いシーンの連続で、スリリングな内容が堪りません。それに加えて、主人公リプリーの身に起こる衝撃的な展開と、犬にエイリアンの幼体が寄生したことによる四足の犬型エイリアンの登場という2つの驚きが衝撃的でした。また、前作で一緒に戦ったビショップとのやり取りも胸にグッとくるものがありました。ハラハラドキドキ、非日常的な感覚に陥りたいと思ったときは、是非この映画をお勧めします。
(41歳・女性)
エイリアン1から鑑賞していると、次第にヒューマンドラマが煩雑化されてゆき、エイリアン対人間という恐怖感が薄くなっていきます。
結局2で助かったことになっていた船員たちも、その後の墜落、死んでしまうのです。なんだ、やっぱり、主人公リプリーだけが生き残るんだという設定に見せかけて、リプリーもエイリアンにちゃっかり寄生されてしまいます。そういう落ちを予想していると思いますが。ここは裏切られませんでした。
エイリアンは犬に寄生してしまい、犬から出てきた四つ足にまで進化しており、どこまでもリプリーに寄生します。結局、アメリカ映画らしくなく、リプリー(英雄)もエイリアンに寄生されてしまいます。
アメリカ映画のヒーロー、ヒロインが助かるという設定とは期待と違う結果に。エイリアンと人間というスタンスでは発展性がなく、エイリアン議論という結果でヒューマンドラマ化されています。
ヒューマンドラマが好きならおすすかと思います。
(41歳・男性)