日本時間の9月28日、パチューカはホームでクルス・ アスルとの第11節の試合が行われました。前節はアウェーでレオンに1-3と惜敗。ここ数試合は内容も結果も良くない試合が続いていますが、今節のクルス・ アスルとの試合はどうなったのでしょうか。
本田選手は前節先発出場でしたが、途中出場した今節は一体どんなプレーを見せてくれたのでしょうか?これよりご紹介します!
試合概要
試合 :メキシコリーグ 第11節 パチューカ対クルス・ アスル
開催日:2017年9月28日(日本時間)
結果 :パチューカ勝利
スコア:「4-0」
得点者:パチューカ:エドソン・プッチ、ビクトル・アルフォンソ・グスマン(2得点)、本田圭佑
クルス・ アスル:
試合前半
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パチューカは4-3-3のフォーメーションで試合に臨みます。前節はフォーメーションが4-2-3-1でしたが、陣形が歪んでパチューカの右サイドがスカスカでした。そのためそこを突かれて攻撃されることが多かったことを改善するためか、今節は中盤に3人置いて安定させる狙いがありそうです。
試合が始まるとこの試合でもやはり選手間の距離がまだまだ遠いです。なのでパスがつながらないですし、相手に前線からプレスを受けるとビルドアップできない状態に陥ります。また中盤から後ろが引いて守っているためサイドバックの上がりが遅く、攻撃参加しないので数的有利な状況にできません。
しかし17分にカウンターからホナタンが右サイドに展開すると、ボールを受けたフランコ・ハラがグラウンダーのクロスを送ります。これに走り込んでいたエドソン・プッチが合わせ押し込みパチューカが先制しました。
その後押し込まれる時間が続きましたが、34分には非常にいい崩しからサイドバックが相手の深い位置に持ち込みクロス。味方に合いませんでしたがこぼれ球からシュートを打つ展開で、パチューカはこういう攻撃を増やしていきたいところです。
38分にはパチューカがまたもカウンターから得点を奪います。グスマンがドリブルで相手を振り切って左足でゴールを決めました。
前半の守備は前節よりだいぶ良くなっています。押し込まれてはいましたが、そこまで危ない場面はつくられていなかったのではないでしょうか。ただ全体的に引いて守っているだけなので、その分中盤と3トップの距離が空いてしまっている状況は気になるところです。
試合後半
試合後半になると先制点を決めたエドソン・プッチの積極的な仕掛けが目立つようになり、パチューカの攻撃の武器になっていました。この選手は最近の試合には出場していなかったのですが、8月23日のベラクルス戦で負傷し欠場していたためであり、この試合で戻ってきた模様です。
そして後半もパチューカは全体的に引き気味でカウンターのチャンスを狙う展開です。しかし60分ごろから何度か危ない場面を作られ、ディフェンスラインが徐々に下がってきます。しかしディフェンス陣が体を張って守り得点を与えません。
それでも何度かカウンターを繰り出すパチューカは、エドソン・プッチがドリブルで運べるのでカウンターの戦術では非常に頼りになっていました。
82分から本田が途中出場
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そしてついに82分、本田に出番が回ってきます。エドソン・プッチとの交代でしたが、正直この選手とのコンビネーションを見たかったです。ただ怪我明けなので妥当な交代でしょう。
本田のポジションですが、ワントップにはいっています。すると早速チャンスが生まれ、10番のホナタンが右サイドからのサイドチェンジのパスを受けて惜しいシュートをはなちます。その後、86分にはカウンターからパチューカに追加点が生まれます。グスマンが今日2点目のゴールを左足で決めました。
そして89分待望の瞬間がやってきます!中盤でボールを受けた本田がダイレクトで近くにいた味方にはたいて前線に走り出しもう一回パスを受けると、相手を一人振り切り態勢を崩しながら左足でゴール!
上手い受け方と素晴らしいステップのドリブルで、シュートも態勢を崩しながらでしたが本当によく決めたと思います。また途中交代で10分で結果を出したのも大きいです。そしてそのまま試合はタイムアップ。
最後に
今節のパチューカはディフェンスラインを下げ、前線の3人のカウンターという戦術が功を奏し、4-0というハイスコアで勝利しました。本田も移籍してからリーグ戦2得点目を決めアピールに成功しています。
上位のチームと戦う時にはチーム全体がもう少しコンパクトに戦わなければ厳しいと思いますが、まずは優勝争いに踏みとどまるために掴んだこの勝利は大きいです。
また次週の試合でもパチューカの勝利、本田の得点を見たいですね!