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1年の総決算!ATPワールドツアー・ファイナルの見どころや観戦方法

錦織圭をはじめ、トッププレイヤーが続々と今季残り試合の欠場を発表とし、混沌とする男子テニス界。
しかし暗い話題だけでなく、新星の登場や他の日本人選手の活躍など、明るい話題も豊富な為まだまだ目が離せません。

年間を通して数百の大会が行われる男子プロテニスツアーですが、その中でも今回は「ATPワールドツアー・ファイナル」に焦点を当ててみました。

ATPワールドツアー・ファイナルとは?

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テニスと言えばまず第一に有名なのが、年に4回行われるグランドスラム。
賞金や観客動員数、出場選手の数も他の大会とは比較にならず、プロテニス選手がこぞって頂点を目指す大会になります。

そしてもうひとつ。
実は1年の最後を締めくくる大会として、ある意味「その1年における最強の選手を決める大会」があります。

1970年に日本で始まり、以降毎年1年の最後の大会として恒例となっている「ATPワールドツアー・ファイナル」です。

基本的にテニスツアーにおける大会では、ランキング上位者および予選勝者が出場して本戦を戦うのですが、このATPワールドツアー・ファイナルだけはシステムががらりと異なります。

シーズンが始まる1月をスタートとし、そこから獲得ポイントの多い上位18大会分の合算ポイントでレースランキングを付けて、上位8名のみがこのATPワールドツアー・ファイナルに出場できるのです。
※8位以下であってもその年のグランドスラムを優勝していれば優先的に出場可能

つまり1年トータルで考えて、強い順に並べた8名のみが出場を許される、「年間最強プレーヤー決定戦」とも言える大会になる訳ですね。

ちなみに錦織はこの大会に2014~2016年まで3年連続で出場、更に2014年には準決勝進出する活躍を見せており、まさにここ数年は常にトッププレイヤーとして活躍してきたことが良く分かります。

ATPワールドツアー・ファイナルの概要

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ではそんな一年の総決戦であるATPワールドツアー・ファイナルの概要を紹介しましょう。

■開催国:イギリス、ロンドン
■試合会場:O2アリーナ
■コートサーフェス:屋内ハード
■出場選手数:シングルス8名、ダブルス8組
■マッチ形式:8名(8組)を2つのグループ(ラウンドロビンと呼ぶ)に分けて、グループごとにまず総当たり戦を行う。各グループの上位2名(2組)が準決勝に進出。準決勝の勝者が決勝で戦う。
■獲得ポイント数:全勝優勝=1500pt、決勝で勝利=500pt、準決勝で勝利=400pt、ラウンドロビンで1勝=200

以上がATPワールドツアー・ファイナルの主な概要です。

特徴としては、まずグループリーグ制を採用した独特のマッチ形式。通常のプロテニスツアーはトーナメント形式で行われる為、ATPワールドツアー・ファイナル独自のスタイルになります。

また、獲得ポイントが非常に多く得られる点も大きな特徴でしょう。
例えば、グランドスラムで1勝(ベスト64進出)した場合の獲得ポイントは45pt、ベスト8まで進出した場合でもトータルで360ptですので、それに比べてATPワールドツアー・ファイナルの1勝あたりの獲得ポイントがいかに多いかはお分かりいただけるかと思います。

仮に全勝優勝した場合に1500pt獲得できることを考えると、ポイント的にはグランドスラム準優勝(1200pt)より価値がある大会と言えるのです。

ATPワールドツアー・ファイナルのみどころ

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何と言っても出場選手の豪華さ、そして全ての試合においてトップレベルの試合が繰り広げられる点が最大の見どころです。
1年を通して強くあり続けた8名のみの試合が繰り広げられますので、毎試合非常にクオリティが高く、見ごたえのある試合が繰り広げられるのは他の大会とは全く異なる特徴でしょう。

また、本来のツアー大会はトーナメント形式のため、一度負けるとその大会では敗退が決定してしまいますが、ATPワールドツアー・ファイナルは異なります。
たとえ1敗したとしても、その後の結果(同グループの他の選手含めた)次第では勝ち上がることが出来る可能性も大いに残されていますので、普段とは違う楽しみ方もできるかもしれません
※実際、「4人の中で上位2名が準決勝進出」のシステムを取っているため、準決勝進出者2名のうちどちらか最低でも1人は必ず1敗以上した状態となる。

そしてもう一点。
試合のクオリティやマッチ形式だけでなく、会場の雰囲気もこの大会はかなり独特です。
アリーナを用いて室内ハードで行われるのですが、まるでミュージカル上演中のように試合中は客席全体が暗くなっており、逆にコート部分にはスポットライトが注がれる独特の演出がなされています。
そのため観戦する側としては、エンターテイメント的観点においても大いに楽しめる大会と言えるでしょう。

ATPワールドツアー・ファイナルの観戦方法

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テニスの魅力が存分に詰まったATPワールドツアー・ファイナル。
こちらおすすめの観戦方法ですが、個人的にはスポナビライブを推します。

スマホ、タブレット、パソコンだけでなく、テレビでの観戦も可能ですし、何より外出している際でもチェックできる点が大きなメリットでしょうか。
これまでテレビを中心として観戦していた時期もありましたが、やはりリアルタイムで見られない…というのは不満でしたし、その点を解消してくれたスポナビライブは今一番のお気に入りです。
テレビ録画ももちろん良いんですが、結果を先に知ってしまうとちょっとね…。

正直、スポーツは出来る事なら結果が分からない状態で、つまりリアルタイムで観戦したい私にとっては、スポナビライブのような観戦手段が合っているように感じます。

ちなみに2017年のATPワールドツアー・ファイナルももちろん配信予定で、その他の大会も幅広くカバー。更にはテニス以外のサッカー・野球なども扱っているため、スポーツ観戦好きにはもってこいかもしれません。

肝心の料金も月額980円~とリーズナブルなため、まずは一度試してみるのもアリでしょう。

おわりに

今年のATPワールドツアー・ファイナル、残念ながらケガにより今期残り試合が全て欠場となった錦織は出場しません。

しかしながらそれでも、将来のNo,1候補であり若干20歳の新星、アレキサンダー・ズベレフ。
ケガからの劇的な復活を遂げ、今年は無類の強さを誇る、ロジャー・フェデラー。
還ってきた赤土の王者、ラファエル・ナダルなど、今年もATPワールドツアー・ファイナルを鮮やかに彩る数々のスタープレイヤーたちが出場する見込みとなっています。
出場選手はまだ全員決まっていませんが、レースランキングを見ながら出場争いに注目していくのも、テニス観戦をまたさらに面白くする要因のひとつとなるでしょう。

テニスの醍醐味がふんだんに詰まったATPワールドツアー・ファイナル。

普段とは一風変わった独特の世界に、あなたも足を踏み入れてみては…?

ABOUT ME
斉藤六
斉藤六
幼少期から学生時代まで野球漬けの毎日を過ごす。 20歳になったのを機に、アメリカ一人旅、ヒッチハイク日本縦断などにチャレンジ。 その後錦織圭の登場でテニスにハマるが、ある日ふと目にしたひとつのテニスコラムに感銘を受け、ライター活動を開始、現在に至る。 テニス、MLBを始めとしたスポーツ関係だけでなく、グルメやダイエット関係の記事も執筆中。