日本時間の9月10日、パチューカのホームでグアダラハラとの第8節の試合が行われました。パチューカは開幕3連敗の後、3勝1敗と復調して今節を迎えています。相手は最下位のグアダラハラ。名門ですがパチューカ同様今シーズンは苦戦しています。
本田選手はアジア最終予選出場のため、地球1週分の長距離移動をしてから、メキシコ移籍後初の先発出場を果たしました。では、一体どんなプレーを見せてくれたのでしょうか?これよりご紹介します!
試合概要
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試合 :メキシコリーグ 第8節 パチューカ対グアダラハラ
開催日:2017年9月10日(日本時間)
結果 :グアダラハラ勝利
スコア:「1-3」
得点者:パチューカ:フランコ・ハラ
グアダラハラ:ペレス、ラミレス、ゲレロ
試合序盤
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パチューカに移籍後初先発の本田はフォーメーションが4-2-3-1のトップ下とニュースで出ていましたが、私的には4-3-3の右インサイドハーフとしてプレーしていたように思います。
試合序盤は2分に本田を経由しホナタンがアーリークロス、グティエレスがダイビングヘッドで狙いましたがキーパーのビッグセーブで惜しくもゴールならず。
その後はグアダラハラに試合のペースを握られ、パチューカは攻撃の形があまり作れず、そこまで見せ場がない時間が続きます。相手のグアダラハラは中盤から積極的にプレスをかけボールを奪いにきていましたので、本田はトップ下より少し下がり目な位置で少ないタッチ数で味方にパスを散らすプレーをしていました。
どうにかして攻撃の形を作ろうとしていましたが、先発は初めてでまだ数試合しかこなしていませんので連携もそこまで良くありませんでしたね。
また本田の特徴である、キープやボールのタメなどの部分においてはまだミスが多く、長い距離を移動してきたことを考えても体調や調子はまだまだかなという感じはしました。
先制されてから
そしてパチューカは16分にコーナーキックからこぼれ球を決められてしまいました。
グアダラハラは先制するとより高い位置からプレスをかけパチューカは押し込まれる時間が続きます。またサイドを上手く使われて、ディフェンスラインの前からミドルシュートを何回か打たれていました。
そして30分にはそのディフェンスの前のスペースにボールを入れられ、真ん中から崩され2失点目を喫します。
この時間帯の本田は攻撃時の位置どり自体は悪くないのですが、そこまで視野が広くないのでチームが押し上げられるようなプレーができていませんでした。サイドチェンジすると一気にボールを運べる場面などは、無難に近くの味方にパスをするだけでしたので、そのような状況でもっと展開力が出てくるとインサイドハーフとして活躍できるのではないかと思います。
また守備に関して、戻りが少し遅いと感じました。もう少し攻守の切り替えのスイッチを早くしていきたいところですね。
そして35分には相手がサイドで起点を作り深い位置までドリブル突破しクロスからまたしても失点。メキシコリーグはすでに第8節なんですが、連携がまるでないのでチームの心配が大きいです。
後半
後半も同じように試合が進みますが、60分過ぎからパチューカのプレスもかかるようになっていい形でボールを奪えるようになりました。
本田自身は運動量が低下してきていましたが、やはりボールを持って前を向くと怖さはあります。ただドリブルで運べる選手ではないので連携がイマイチだと効果的なプレーが出ないのが厳しいところです。
そしてその後パチューカは1点を返しますが、監督が退場になるなど少し荒れた展開となったこともあり、スコア1-3で試合終了のホイッスルが吹かれました。
パチューカと本田の今後
パチューカは試合後の順位は11位となっています。クラブワールドカップもありますので、モチベーションが落ちたりすることはないでしょうから、もっと順位を上げていってほしいところです。
本田に関してはボールをどうしても足元でもらいたがるのですが、もっとスペースを見つけてそこに走り込む動きをしていかなければ今後が厳しいかなろ。とはいえ、期待しているので、どんどん点に絡んでいってほしいですね!
次の試合も楽しみにしましょう!